東依書房
小さな出版所
静かに心に響くものや、日々の感覚を呼び覚ますような本を届ける、小さな出版の場です。
東洋の美意識や哲学、五感の働き、そして“過ごす”という時間の豊かさ。
東依の空間で大切にしているこれらの価値観を、書籍や作品集というかたちでそっと手渡していきます。
読むこと、眺めること、手に取ることを通して、暮らしの中にあるささやかな気づきや余白を見つめ直す。
そんな静かな時間をお届けできたらと考えています。
これからも、心と感覚にそっと寄り添うものをかたちにしていきます。
No.1
根本知 作品集 和歌でたどる「源氏物語」
¥3,080 税込
2024年10月、日本橋三越本店で開催された個展「和歌でたどる『源氏物語』根本知 書展」。その全作品を掲載した作品集。
前半では根本氏が選んだ源氏物語・各章のうたの書とその解説、後半では表具・表装の写真で構成されています。
根本氏は大河ドラマ「光る君へ」に使用された書をすべて制作しており、今までの人生で一番書をしたためた一年だとか。手が良く動き、「筆が軽い」と表現されていました。本書は、根本氏の現時点での最高傑作であることは間違いありません。
美しい料紙にしたためられた書は、繊細なラインで流れるように書かれ現代的。現代のかな文字、「東京みやび」をひとつのかたちにしました。
美しいかな文字作品を楽しむだけでなく、表具の制作例としても活用できる書籍です。ぜひとも書籍棚に置いておきたい一冊です。